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2007年度 理事長基本方針


2007年度理事長基本方針

ここ数年、日本全体では景気の上向き傾向が続くにつれ、新たに格差社会の進行という問題が生まれています。その様な社会情勢のなか、社団法人八戸青年会議所は創立から“半世紀”という大きな節目を間もなく迎えようとしています。これまで“明るい豊かな社会の実現”を掲げ、「ラブはちのへ」運動の誕生以降は「知・即・愛」の精神を根幹に、多くの事に積極果敢に取り組んでまいりました。
人が真の幸せを感じる時はどのような時なのかを考えたとき、それは物質的な豊かさというよりは、精神的な豊かさであると考えます。大きな節目を迎えようとしている今、私たちは改めて精神的に豊かな社会の実現について考えることが必要です。

昨今の報道でよく耳にする親子の間での殺人事件や、社会において手本となるべき職業に就いている人のモラルに反した犯罪の増加の度合いは異常とも言えます。これらの犯罪が起こる原因を考えてみると、自分さえよければ他人はどうでも良い、衝動的な自分の欲求をコントロールすることが出来ないといった利己主義によるものが大半であり、この良からぬ風潮は私たちの身近な地域でも増加しています。私たちはこのような社会の状況を見過ごすのではなく、出来る限りのアクションを起こすべきです。まちづくりに繋がるひとづくり。これこそが今、青年会議所に求められているものなのです。決して精神的に豊かとは言えない現状を打破するためにも、青年会議所として市民に対し道徳心やモラルの大切さを訴える事が必要であると考えます。そのためにも、まずは自らを省みることが必要です。道徳とは人として守るべき精神的規範、モラルとは自立した成人として守るべき社会的規範であり、特に自分以外の人間に対しての道徳心である“思いやりと気配り”は重要です。

これから大人として人間形成する過程にある子ども達に道徳心という自律のコントローラーを持たせてあげることは、子ども達が一人の人間として自立するうえで重要なことです。この事は社会を形成する人間を育成することで、明るい豊かな社会を実現しようとする取り組みでもありますが、次代を担う子ども達の育成に取り組むことは、私たち大人も改めて道徳心の大切さを認識するための“共育”でもあります。そのためにも、まずは自らが自己研鑽することが大事です。

私たちは“思いやりと気配り”溢れるまちの実現に向けて「全国会員大会」を八戸で開催するという大きな夢に向かって邁進しています。一人では出来ない事も、多くの仲間と力を合わせれば出来る事もあります。我々が目指す“思いやりと気配り”溢れるまちを実現するためにも、組織としてより一層の体系的かつ内容的充実を図ることが大事です。「全国会員大会」の誘致運動に取り組む事により、八戸青年会議所の会員相互の精神的な繋がりを強固にすることができると同時に組織力の向上を図ることができ、それは目には見えない効果と言えるでしょう。更には全国の青年会議所活動に取り組む仲間との交流や、諸団体との一層の連携構築等は目に見える効果と言えるでしょう。本年は、今まで行ってきた組織としての意見集約の段階から、全国へ向けて発信するという段階にステップアップする年であり、大きな挑戦への第一歩と位置づけます。

一方で、私たちは大きな夢に取り組むと同時に、直接市民と触れあう事ができる「おまつり広場」という事業を展開しています。今や市民にとって無くてはならないおまつり広場は、昭和53年から始まり本年で第30回という節目を迎えます。当初、何も行事がなかった三社大祭の中日の活性化という目的で始まったこの事業は、市民ボランティアの参加も増え、市民がおまつりを体感できる場となってきているなど進化し続けています。おまつり広場の更なる進化のために、今までの歴史を踏まえつつ、改めてこれからのおまつり広場のあり方について模索、実践する年にしたいと考えます。
さらに、まちづくりの中でも特に広域でのまちづくりへの取り組みの一つとして継続している「南部州構想」は、行政枠にとらわれない快適自立生活圏を提唱し、市民に対し広域連携のあり方を投げかけるものです。市民にとって、まちにとって、どのようなあり方が望ましいのかを市民と共に考える有効なツールであり、現在の連携をさらに推進することが大切であると考えます。

私たちが様々な取り組みに挑戦するとき、「温故知新」という考え方は大切です。本年は創立から“半世紀”という非常に大きな節目を目前にし、八戸青年会議所がどのような道を歩み、どこへ向かっていくのかを、今まで以上に多くの市民や全国の青年会議所の仲間に伝えるための準備をしなければなりません。そのためには自分という個人、青年会議所という組織、そして八戸という故郷を知ろうとすることが大切です。知ろうとする好奇心は、これからどうしたいのかという自己の行動への欲求に変わり、それは私たち八戸青年会議所の使命感と責任感の原動力となります。過去を知り、これからの方向性を見い出す事は周年事業を行う意義の一つであるからこそ、来るべき50周年に向けて今からの準備が必要です。

八戸青年会議所はこれからも永い道程を歩んでいきますが、社団法人という組織として省みたとき、2008年から施行される“新しい公益法人制度”を控え、組織としての対応が求められています。社団法人から公益社団法人として、新たな姿へ羽化することは未来の八戸青年会議所会員に対する我々の義務であり、その過程をクリアすること無くして組織としての存続はあり得ないと考えます。
一人ひとりが“思いやりと気配り”をもって、個人として、組織人として、どう考え、どう行動するかという意識が重要です。意識が変われば行動が変わります。個人が変われば組織が変わります。目には見えない“思いやりと気配り”こそが大切なのです。

 

《重点テーマ》
●“思いやりと気配り”の溢れる人間共育
●「温故知新」を念頭に置いた活動
●公益性を重視したJC運動の展開
 
《重点事業》
●「第59回全国会員大会」主管立候補への取り組み
●(仮)「第30回おまつり広場」の開催
●道徳心を醸成する青少年事業の開催
●南部州共同事業の開催
●全体で取り組む会員拡大

2007年度 第51代 理事長 石鉢 明

 

 

 

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